読書感想文/親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる

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教育にかけられるお金の差を読書で埋められるという話。
目新しい話はあまりなく、
読書の重要性がいろいろなデータで証明されましたよとひたすら数字が出てきて終わってしまった印象。
わざやざ一冊の本にするような内容には思えなかった。
読書が勉強の基本や、自ら考える力、生きる力の基礎になることは十分わかることなので、そこから一歩先に進んだ話をしてほしかった。
家庭での取り組みなどにも触れてはいたけどすくなかったので、もっとそちらを掘り下げてほしかった。

反論は三つ

・幼児英語の(是)非

・先取り学習の(是)非

・話題の本より古くからの名作が良いと言う点


「幼児期の英語教育や、先取り教育はどうせみんな後でできるようになることなので、そこにお金や労力をかけるより読書一本に絞ろう」というように個人的には読み取れた部分があり
それはどうかな?と思った。

特に日本は英語コンプレックスがあるから英会話を早くからさせる親がいるが、その理由が「英語できると頭がいいと思ってるから。しかし、外国で育てば2歳で英語を話す。なので頭がいいとはならない」だから、英語より読書を。
や、
英会話に重点を置く教育に切り替わり今までの訳したりすることが減り言語能力が鍛えられなくなる。

という二つの話には疑問。
英語より読書をや、言語能力の低下につながる。という部分は納得できるが、言語能力の低下については別分野や国語で補ってほしいし(と言うかそれこそ読書で補うのでは?)、英語は英会話ができた方が、将来の「生きる上での選択肢」が増えるはず。

そして、英語をやらせている親は「英語ができる=頭がいい子」と思ってさせてないとおもう。
英語の耳や音は小さいうちにしか習得できないことに加え、できて損はない考えているからさせているんだと思う。

勉強や成績のための英語ではなく、著者の言うように「コミュニケーションツール」として、させておいて損はないと言う考えだと思う。

・先取り学習の是非

先取り学習は頭の良い子に。と言う思いは確かにあると思う。でもそれを批判するのはなんか違う気がする。私はやってないけど、先取り学習のメリットって、学習習慣をつけるってことに大きな意味があるだろうし、今回語られている「読書」だって先取り学習の一環みたいなものだと思う。

だから、読書がよくて「足し算なんか後でできるから数学よりも読書を」って言うのは違うんじゃないかな?

ちょっと覚えてないけど、先取り学習自体に「意味はある」とは言っていた気がするけど、でも、否定的で読書読書と言いすぎかなと思った。


この辺りは少し反論を持ったが、いろんな意見があるし親自身が決めることなので、書かれていた内容は面白かったです。

・話題の本より古くからの名作をについて

いわゆる、ラノベやハリーポッターや、世界の中心で愛を叫ぶなどより、も坊ちゃんとかを読めと言う話なんだけど、これは言いたいことはわかるけど…

もちろん、著者も「読書週間をつけるためにそのような読みやすい本から入るのは大賛成」ときつつもわいつまでもそんな簡単な本を読んでいていいのか?と言う話になる。

読書の良い点として、いろんなひとの人生に触れられる事、と言う点も著者が語っているわけだし、いつの作品を読んだって良いのではないかなと思うさった。

それに、確かに「読解力をつけるなら」昔の作品を読んだ方がいいのかもとは思うんだけど、著者が、○なお、昔の作品を読む際は現代語に直されている読みやすい本を読んで楽しんだ方が良い」みたいなことを言っていて、それならどの時代のでも変わらない気がする。

もちろん時代を超えてるからこそ名作は間違いのない良作であるだろうけど、今の時代に生まれたものだっていつからは「古い名作」になりうるだろうし、ならないとしても、いろんな価値観や感性に触れられることには違わないと思う。

私も坊ちゃんや伊豆の踊り子、二十四の瞳、羅生門とか、読んだけど、昔の言葉だったので意味不明だし、辞書片手に読んでも全然面白くなかったしなぁ(笑)

少し古く頭の硬い、上から目線な印象も受けたけど、言い方にはとても気をつけられている気がしてそこまで不快とかはなかったけど。 

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