20代最後の憂鬱【簡単なあらすじと感想文】羊をめぐる冒険(鼠三部作)

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読書は好きだけど村上春樹は読んだことない方、村上春樹が気になる方におすすめのこの羊をめぐる冒険を簡単一行あらすじとネタバレなし感想文を書きたいと思います。購入の参考になればこれ幸い!

 

村上春樹の中でもお気に入りの本

長さ、読みやすさ、村上春樹らしさのバランスが良く、人におすすめしやすいと私は思っている作品です。

本冊は”僕”と友人の”鼠”が登場する鼠三部作の三部作目。続編にダンス・ダンス・ダンスという作品があり、4冊で完結します。

>>鼠三部作についてはこちらの記事の中に「村上春樹初心者おすすめランキング(長編小説編)

簡単な個人的あらすじ

友人である鼠からの手紙と、以前自分が手がけたポスターをきっかけに無理難題過酷な出来事と謎解きに巻き込まれていくお話。黒幕は誰なのか?このポスターに隠された秘密はなんなのか?鼠は何処にいるのか?そして、最後には不思議で衝撃的な事実が….

 

ネタバレなし感想文

毎度のごとく非現実を現実と錯覚してしまい読み手をぐいぐいその世界に引っ張り込んでいきます。読書期間中は今のこの世界のどこかでこういう現象が起きているのかも。。。なんてふと思ってしまいます。(これは村上春樹作品に共通だ)

耳ですよ

本編とは関係なさそうな、でも村上春樹作品には欠かせないシーンですが、耳専門のモデルさんの耳が魅力的すぎて、普段は耳を閉じてる、解放した耳を”僕”が見る(体験する)シーンは、とってもセクシー(エロくて)ドキドキします。耳ですよ?wしかも実際に自分も閉じたり出来るんじゃないかと思ってしまうほどリアルな描写でついつい試してみたくなる。

こういう直接的ではない、だけど真に迫らせる描写ってとてもすきです。

東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」もそうだった。何も怖いことないのに読み進められないほどの恐怖を感じてすごいずっしりとした読了感。

あっちの世界とこっちの世界と

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“僕”を取り巻く日常はどこにでもある世界なのに僕が感じ体験していく世界はとても閉塞的で虚無的。無駄にネガティヴというか悲観的というか。

本を閉じると今まで自分が知っている世界と何かが変わってしまっているのかもしれないという不安にも襲われます。

展開ははっきりしていて読みやすい

そんな抽象的な感想が出てきますが、ストーリー自体は謎を解いていくことを軸にしっかりと話が展開されていき村上春樹の曖昧で抽象的な話が苦手な人でも読みやすいと思います。

簡単に言えば村上春樹作品にしては飽きにくい。

羊をめぐる冒険感想まとめ

この作品の感想というよりは村上春樹の感想になってしまったかも。

鼠三部作は順番関係なく読んでも楽しめます。その羊をめぐる冒険は三部作の中でも一番読みやすく、長さも程よく、おすすめです!

 

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